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DATE : 2024/04/25 (Thu)
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DATE : 2009/11/12 (Thu)
患者の遺伝子を検査して、薬剤による治療効果の高い人を事前に確かめて治療する「個別化治療」が、がん治療で進んでいる。不必要な薬剤を使わなくて済み、医療費の節約にもなりそうだ。

 がんの個別化治療でいま注目されているのが、大腸がんの治療で使われる分子標的薬のセツキシマブ(商品名アービタックス)。切除手術が難しく、再発か転移した重い大腸がん患者が対象の薬だ。分子標的といわれるのは、細胞膜にあって、細胞増殖のスイッチとして働く上皮成長因子受容体(EGFR)の分子に結合して、がん細胞の増殖を抑えるためだ。

 従来の抗がん剤と併用して使うと、がんが悪化しない期間が延びたり、副作用が軽くなったりする効果が国内外の臨床試験で確かめられた。副作用で従来の抗がん剤が使えない患者では、セツキシマブだけを使う場合もある。欧米では6年前から、日本でも昨年9月から使われ始めた。

 しかし、欧米と日本では使われ方が異なる。個別化治療に詳しい防衛医科大病院の市川度(わたる)・腫瘍(しゅよう)化学療法部副部長によると、英国やドイツ、米国などでは、事前に効く人と効かない人を遺伝子検査で分け、効かない人には使わないという。

 検査は、細胞分裂にかかわるKRAS(ケーラス)遺伝子に変異があるかどうかを調べる。変異があるとセツキシマブを投与しても効かないことが世界の臨床試験で分かった。市川さんは「平均的に言って、切除不能の大腸がん患者の4割前後は、KRAS遺伝子に変異がある」と話す。

 ところが、日本では遺伝子検査に健康保険が適用されないため、効かない患者にもセツキシマブが使われているのが現状だ。昨年9月から1年間で約6000人の患者がセツキシマブを処方されたが、そのうち4割前後は効かないケースだったことになる。

    *

 一方、政府が昨年12月、遺伝子検査を先進医療の一つとして認めたことから、先進医療施設として認定された国立がんセンター東病院(千葉県柏市)は今年5月から遺伝子検査を実施している。

 これまで研究目的も含め約200人の患者が検査を受けた。費用は全額自己負担で8万円。2種類の検査法で遺伝子変異の有無を確認し、両方の検査で確実に変異があると分かった場合は、セツキシマブを投与しない。

 消化器がんの化学療法で知られ、遺伝子検査と治療の有効性を見てきた吉野孝之・同病院消化器内科医師は「変異のない患者の約7割でよく効くか、がんの進行が止まるなど効果が確認できた。効かない患者(変異のある患者)を除いた場合の有効性は高い」と話す。

 日本では、健康保険が使える保険診療と保険外の自由診療を併せて受ける混合診療が認められていない。このため、一般の病院では保険診療を受けながら、遺伝子検査だけを自己負担で受けることはできない。全国の主要な病院などで組織する大腸癌(がん)研究会(東京都)は「欧米のように遺伝子検査をすれば、有効性が期待できない患者に使わなくて済み、医療費が大幅に節約できる」と今年4月、厚生労働省に健康保険の適用を訴えた。

 財団法人・パブリックヘルスリサーチセンター(東京都)は10月から、5000人を目標に、無料でKRAS検査が受けられる研究事業を始めた。全国の病院が患者の遺伝子サンプルを同センターに提供する形で参画する。遺伝子検査を希望する患者は、自分の病院が同事業に参画しているかどうかを確認してみよう。
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DATE : 2009/11/11 (Wed)
宮崎大付属病院で肛門(こうもん)の全摘手術を受けた宮崎市の男性が「直腸がんと誤った診断をされ、不必要な全摘手術を受けた」として、同大に約3500万円の損害賠償を求める訴訟を宮崎地裁に起こしていたことが分かった。

 9月30日付の訴状によると、男性は今年1月、別の病院で直腸がんと診断されて同大付属病院を受診。担当医に「結果的にがんであることは間違いない。全摘手術以外は医師として勧められない」と説明され、3月に全摘手術を受けた。しかし、術後の病理検査で「摘出した患部にがんは見当たらなかった」と説明されたという。

 男性側は「誤った診断を基にした手術であり、不必要な人工肛門による生活を強いられている」などと主張している。

 同大付属病院は「訴状は受け取った。事実関係を確認して対応を検討したい」とコメントした。

DATE : 2009/11/10 (Tue)
 9月16日,笹川記念会館国際会議場(東京都港区)で開かれた早期胃癌研究会の席上,第15回白壁賞と第34回村上記念「胃と腸」賞の授賞式が行われた。第15回白壁賞は岩男泰氏(慶大内視鏡センター)・他「colitic cancer / dysplasiaの画像診断-拡大内視鏡を中心に」(「胃と腸」43 : 1303-1319, 2008)に,第34回村上記念「胃と腸」賞は中村昌太郎氏(九大大学院病態機能内科学)・他「消化管濾胞性リンパ腫の臨床的特徴-MALTリンパ腫およびDLBCLとの比較」(「胃と腸」43 : 1067-1079, 2008)に贈られた。
白壁賞は岩男泰氏らに

 白壁賞は,故・白壁彦夫氏の業績をたたえ,消化管の形態・診断学の進歩と普及に寄与した論文に贈られる。選考委員を代表して松井敏幸氏(福岡大筑紫病院消化器科)は,「癌,dysplasiaの拡大内視鏡像を主体とした膨大な研究であり,特に拡大内視鏡のIV型pit patternの有用性を強調している。今後の診断に当たる者にとって大変示唆に富む論文であると評価した」と選考理由を述べた。

 受賞者代表として,岩男氏は「潰瘍性大腸炎に合併する大腸癌は非常に注目されている分野だが,発見することさえなかなか難しく,たとえ発見しても条件が悪く,よい画像を残すことができない場合が多い」とこの分野の現状を語った。その上で,「そのような苦しい条件の中少しずつ症例を集め,一例一例を大切に見ながら集積をした結果,このように賞をいただけたということは非常にうれしい。今後も,一例一例の症例を大切にしながら,一歩一歩前に進んでいきたい」と謝意を述べた。
「胃と腸」賞は中村昌太郎氏らに

 村上記念「胃と腸」賞は,故・村上忠重氏の業績をたたえ,消化器,特に消化管疾患の病態解明に寄与した論文に贈られる。選考委員代表の松井氏は「濾胞性リンパ腫を主体として,その他の悪性リンパ腫との違いを,臨床,形態診断学ならびに病理学,さらには治療経過までも含めた豊富な観点から分析しており,大変意義深い内容であると評価した」と選考理由を述べた。

 受賞者代表として中村氏は「1993年ごろから消化管悪性リンパ腫の研究をしており,今回の研究はその一環として濾胞性リンパ腫についてまとめたもの。研究を行うに当たり,多くの臨床と病理の先生方にご協力をいただいた。特に濾胞性リンパ腫は小腸病変が非常に多く,九州大学でいち早くダブルバルーン内視鏡を導入された松本主之先生(九大病態機能内科学)のお力がなければ今回の研究は成しえなかった」と研究過程を振り返った。その上で,「この受賞を励みとし,これからも一例一例を大事にし,さらに研究を進めていきたい」と今後の抱負を述べた。

DATE : 2009/11/09 (Mon)
 メルクセローノは、昨年9月に発売した抗EGFRモノクローナル抗体「アービタックス」(一般名セツキシマブ)の市販後全例調査で、約7000人の登録を達成した。マーク・スミス副社長は、「1年間でこれだけ多くの大腸癌患者さんに、新しい治療法であるアービタックス治療を提供できたことは、成功と言っていい。われわれの期待を上回る結果だった」と総括。その上で、癌領域の第二弾として、肺癌治療ワクチン「スティミュバックス」を、日本市場に投入していく考えを明らかにした。


 アービタックスをめぐっては、KRAS遺伝子変異のない野生型患者で、高い奏効率を示す臨床試験結果が次々と発表され、大きな注目を集めてきた。9月に開かれた欧州癌学会(ECCO)・欧州臨床腫瘍学会(ESMO)の合同総会でも、アービタックスの大規模第III相試験「CRYSTAL」の最新成績が発表され、KRAS野生型の転移性大腸癌患者の一次治療として、標準化学療法「FOLFIRI」にアービタックスを併用した群では、全生存期間が23・5カ月と2年近く延長することが明らかになった。

 一方、国内で行われた研究によると、日本人のKRAS野生型患者の割合は、60~65%と欧米人と変わらない結果が示されている。今月からは、KRAS遺伝子変異率を検討する医師主導臨床試験「大腸癌KRAS観察研究」がスタートしており、今後の焦点はKRAS遺伝子検査の保険適用に移ってくるものと見られる。

 スミス氏は、「KRAS野生型の日本人患者にも、欧米人と同様の効果が期待される」との見方を示し、「いかに幅広くKRAS遺伝子検査を行っていけるかが課題」と話す。日本でも海外のエビデンスデータを活用し、一次治療での承認を目指していく考えだ。

 そのため、アービタックスの本格販売を視野に、安全性管理担当者を25人、MRを60人に増員した。製造部門の人員も拡充し、アービタックスの品質管理から安全管理まで、万全の体制を整えることにしている。

 スミス氏は、アービタックスに関して、さらに頭頸部癌、胃癌等の適応拡大を目指すとした上で、癌領域の第二弾製品として、肺癌治療ワクチン「スティミュバックス」を、日本市場に投入していく方針を明らかにした。

 スティミュバックスは、癌抗原のMUC1を標的にしたBLP25リポソームワクチン。現在、非小細胞肺癌患者を対象に、スティミュバックスの国際共同第III相試験「START」が進められている。国内では第II相試験を実施中で、海外第III相試験データをブリッジングし、国内承認申請を行う予定にしている。

 当面は、癌領域中心に事業を展開する計画。ただ、スミス氏は「それ以外についても、グローバル開発パイプラインを評価し、日本に導入する製品を検討したい」と意欲を示す。特に関心がある領域として、神経変性疾患領域、自己免疫疾患・炎症性疾患領域を挙げ、将来的にはM&Aやライセンス契約の可能性もあるとした。

 主な開発パイプラインには、米国申請中の再発多発性硬化症治療薬「レビーフ」(欧州承認済み)、海外第III相試験中のパーキンソン病治療薬「サフィナミド」、全身性エリテマトーデス(SLE)治療薬「アタシセプト」などが控える。これらパイプラインの中から、スティミュバックスに続いて国内投入する製品群を検討することにしている。

DATE : 2009/11/05 (Thu)
大腸がん検診の大切さを学びながら都内の街並みを歩こうと、「Tokyo健康ウォーク」(都福祉保健局など主催)が1日、東京国際フォーラム(千代田区)を主会場に開かれ、都民ら約1860人が心地よい汗を流した。

 ウオーキングは10キロと5キロのコース。参加者はスタート時に大腸がんに関するクイズ用紙が手渡され、コース上に掲示されたパネルを見ながら大腸がん検診の大切さを学んだ。

 同フォーラムではトークライブや子供たちがトンネル内に添付された病気キャラクター(病変)を捜して治療する大腸トンネル探検隊などのアトラクションも行われた。

 20代以上の参加者には事前に大腸がん検診の申し込みを受け付け、希望した約900人に簡易便潜血検査キットを送付。この日は約8割が持参したという。

 大腸がんは早期発見・早期治療でほぼ完治できるとされるが、都内では大腸がん検診受診率は16・8%と低迷。このため、都は大腸がんを含む主要がんの検診受診率50%を目指し、検診の大切さを訴えている。
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